Genie™ 4.0ソフトウェア用のPython^®スクリプト統合

Genie 4.0のFWHM_compare.pyスクリプトなら、従来のFWHM校正と平方根多項式FWHM校正の両方の分析結果を比較できます。簡単なスクリプト使い方を以下に示します。

1. スペクトルがGenie 4.0でエネルギーおよび形状校正されていることを確認します。
2. PythonとGenie USDKがコンピュータにインストールされていることを確認します。
3. FWHM_compare.pyファイルをC:\GENIE2K\SCRIPTSフォルダ（または同等のフォルダ）にコピーします。
4. ガンマ線分析と取得プログラムを使用して対象のスペクトルを開きます。
5. [分析] -> [NID処理後] -> [Pythonスクリプト]に移動します。
6. 表示されるダイアログでPythonスクリプト（FWHM_compare.py）を選択します。
7. [実行] をクリックしてスクリプトを実行します。

このスクリプトでは、各FWHMモデルの分析が1回ずつ計2回の分析が実行され、「fwhm_xxx.csv」という名前の.csvファイルが生成されます（xxxは現在日時）。このファイルには2種類の分析結果が含まれています。

1. 「ピーク」には、両分析で検出されたピークのエネルギー、面積、面積の不確実性、効率、効率の不確実性が0.25keVの許容範囲内のピーク差（%）と併せて記載されています。
2. 「放射線核種」には、両分析で同定、またはMDAをが算出したすべての放射性核種の放射能、放射能の不確実性、MDAが記載されています。また、両分析で同定された放射性核種について、これらの値の差分（%）も記載されています。

この.csvファイルは、Excelやテキストエディターで開けるため、詳細な確認や分析を行うことが可能です。

FWHMスクリプトをダウンロード

ここではGenie 4.0が処理したスペクトルをCSVファイルに効率良くエクスポートして、検査データ管理システム（LIMS）に配信するためのPythonスクリプトの例を紹介します。このシナリオでは、原子力緊急時対応中の分析者の作業負荷を軽減するために、BRNResponder分析結果インポートテンプレートに直接ロード可能なデータを作成するためのスクリプトを準備します。


CBRNResponderは、化学・生物・放射性物質・核兵器（CBRN）インシデントに関連するデータを共有し、イベントを管理するための安全管理プラットフォームです。このサービスは、米国連邦緊急事態管理庁などがサポートし、政府・地方・部族などのすべての緊急時対応組織が無料で使用できます。

CBRNResponderは、放射線や原子力インシデント発生時に特に役に立ちます。米国連邦放射線モニタリング評価センター（FRMAC）では、このプラットフォームを使用してラボの検査データを報告しています。FRMACへの対応を支援するラボがこのスクリプトを使用すれば、Genie 4.0のデータから報告用データを作成する工程を高速化できます。

統合機器メーカーの完全なリストについては、CBRNResponderのウェブサイトをご覧ください。CBRNResponderにラボを登録するには、[email protected]にメールでお問い合わせください。

CBRN用スクリプトをダウンロード

ここでは、9つのPython無料学習リソースを紹介します。

• Python.org - 広範な参考資料、チュートリアル、利用ガイドを公開するPython公式ウェブサイト
  リンク：https://www.python.org/
• SoloLearn - インタラクティブなレッスンとコーディング課題を含む無料のPython学習コース
  リンク：https://www.sololearn.com/Course/Python/
• Google's Python Class - 講義と演習を含むGoogleによる無料のPython学習コース
  リンク：https://developers.google.com/edu/python
• 「退屈なことはPythonにやらせよう」- アル・スウェイガート著作のPythonを使用した実践的なタスクの実行と自動化に焦点を当てた無料のオンライン書籍
  リンク：https://automatetheboringstuff.com/
• 「Python for Everybody」- チャールズ・セベランス博士著作のPython基礎とWeb開発技術を網羅する無料のオンライン教科書
  リンク：https://www.py4e.com/
• Learn Python - Codecademyが提供する基礎、データ操作、Webスクレイピングを網羅するPython学習コースの完全版
  リンク：https://www.codecademy.com/learn/learn-python-3
• Corey Schafer's Python Tutorials - Pythonに関する様々なトピックを網羅する9つの動画で構成されたYouTubeチュートリアルシリーズ
  リンク：https://www.youtube.com/playlist?list=PL-osiE80TeTt2d9bfVyTiXJA-UTHn6WwU
• PythonProgramming.net - スキルレベル別に用意された無料のPythonのチュートリアル、サンプル、説明
  リンク：https://pythonprogramming.net/python-fundamental-tutorials/
• FreeCodeCamp - Pythonの基礎、データ構造、アルゴリズムを網羅するチュートリアルシリーズ
  リンク：https://www.freecodecamp.org/learn/scientific-computing-with-python/

ここで挙げた参考資料、インタラクティブコース、教科書、ビデオチュートリアルなどは、無料で利用できる学習リファレンスのほんの一部です。これらは初心者にとって素晴らしい出発点であり、上級者にとっては貴重な参考資料になります。Pythonを楽しんで学びましょう！

ここでは、7つの無料のPython統合開発環境（IDE）を紹介します。

1. PyCharm Community版：

• 長所：
  • Python開発用の堅牢な機能とツール。
  • インテリジェントなコード補完と分析機能。
  • DjangoやFlaskといったWeb開発フレームワークへの優れた対応。
  • 統合されたバージョン管理とデータベースツール。
• 短所：
  • 軽量なIDEと比較してメモリフットプリントが大きくなる。

2. Anaconda（Conda）（Spyderを含む）：

• 長所：
  • 科学分野向けライブラリをプリインストールした包括的なPythonディストリビューション。
  • インタラクティブなデータ分析を可能にするJupyter Notebookを統合。
  • Condaによる簡単なパッケージ管理。
  • 科学分野向けのコンピューティングやデータサイエンスプロジェクトに適している。
• 短所：
  • Spyder IDEは、専用のPython IDEほど洗練されておらず高度な機能を有していない可能性がある。
  • Web指向に特化したIDEと比較するとWeb開発に対するサポートが限られている。

3. Visual Studio Code（Python拡張機能付き）：

• 長所：
  • 軽量でカスタマイズ性の高いIDE。
  • 幅広い拡張性と統合性。
  • Python拡張機能が可能にする充実のPythonサポート。
  • 優れたデバッグ機能。
• 短所：
  • Pythonの高度な機能を使うには拡張機能が必要。
  • Python固有の機能の中には専用のPython IDEに比べて包括性に劣るものがある。

4. Jupyter Notebook（ウェブベースIDE）：

• 長所：
  • インタラクティブで探索機能を備えたデータ分析環境。
  • 可視化、文書化、コード実行をサポート。
  • データサイエンスと機械学習のワークフローで広く利用されている。
• 短所：
  • 従来のソフトウェア開発には不向き。
  • 専用のIDEと比較するとコード編集機能が限られている。
  • バージョン管理統合機能がない。

5. IDLE（Pythonの統合開発と学習環境）：

• 長所：
  • 軽量でシンプルなIDE。
  • Pythonにバンドルされているため、別途インストールする必要がない。
  • 使いやすく、初心者向け。
• 短所：
  • より高度なIDEと比較すると機能が限られている。
  • 高度なコード編集やデバッグ機能がない。
  • 他のIDEで行われているような積極的な開発・保守がなされていない。

6. Thonny：

• 長所：
  • 初心者向けの軽量なIDE。
  • シンプルで直感的なインターフェース。
  • 内蔵デバッガーとステップ実行機能。
• 短所：
  • 上級開発者のみ利用可能な高度な機能。
  • プラグインエコシステムの拡張性に乏しい。

7. Eric IDE：

• 長所：
  • Pythonを幅広くサポートするフル機能IDE。
  • 統合デバッガーとコードプロファイル機能。
  • 大規模プロジェクトに適している。
• 短所：
  • 初心者にとっては複雑すぎるインターフェース。
  • 他のIDEに比べてコミュニティが小さく、参考情報が少ない。